“かとうぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
火燈口50.0%
瓦燈口25.0%
架燈口12.5%
瓦塔口12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、そこの、火燈口かとうぐち小襖こぶすまを、外からかろく叩く者があった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大仏の姿が屋根にもかこいにもなるが、内側では胎内くぐりの仕掛けにしてひざの方から登って行くと、左右のわきの下が瓦燈口かとうぐちになっていて此所ここから一度外に出て、いんを結んでいる仏様の手の上に人間が出る。
対馬守は、そういって、よりつきから架燈口かとうぐちをあけた。家臣たちは、眼白押しにならんで円座にかける。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
煙草たばこの煙のこもり過ぎたのに心づいてわたしは手を伸ばして瓦塔口かとうぐちふすまを明けかけた時彩牋堂へてた手紙を出しに行った女中がその帰りがけ耳門くぐりの箱にはいっている郵便物を一掴ひとつかみにして持って来た。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)