瓦塔口かとうぐち)” の例文
煙草たばこの煙のこもり過ぎたのに心づいてわたしは手を伸ばして瓦塔口かとうぐちふすまを明けかけた時彩牋堂へてた手紙を出しに行った女中がその帰りがけ耳門くぐりの箱にはいっている郵便物を一掴ひとつかみにして持って来た。
雨瀟瀟 (新字新仮名) / 永井荷風(著)