“かすや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
糟屋33.3%
糟谷33.3%
粕谷20.0%
加須屋6.7%
糧谷6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『倭名鈔』の郷名には駿河富士郡久弐くに郷がある。また備後びんご御調みつぎ郡、周防すおう玖珂くが郡、筑前の糟屋かすや郡ともに柞原郷があって、後の二つは明らかにクハラと訓んでいる。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それは鎌倉時代の慧春尼けいしゅんにという人で、「比丘尼史」に依ると、尼の俗姓は藤原氏、相模の糟谷かすやに住み、容姿絶群であったという。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ある時書肆ほんやが徳富蘆花氏の原稿を貰ひに、粕谷かすやの田舎まで出掛けると、蘆花氏は縁端えんばな衝立つゝたつて、大きな欠伸あくびをしい/\
道は播磨はりまに入り、その日のたそがれには、予定の地、加須屋かすやに着くことになっている。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
主人の遺骸いがいを引取りの使として、お留守居建部喜八、用人糧谷かすや勘左衛門、小納戸田中貞四郎、中村清右衛門、磯貝十郎左衛門などの同僚たちは、もう鉄砲洲の藩邸を出て
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)