“おんこと”の漢字の書き方と例文
カタカナ:オンコト
語句割合
御事100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私事むなしく相成候とも、決しての病にては無之これなく御前様おんまへさま御事おんこと思死おもひじに死候しにさふらふものと、何卒なにとぞ々々御愍おんあはれ被下くだされ其段そのだんはゆめゆめいつはりにては無御座ござなく、みづから堅く信じ居候事に御座候。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「さきに自分が勧進かんじんした、やわたの八幡宮の造営も、予算三百貫というのが千貫をこえた。このたびはわけても伊勢の御事おんこと、三倍はおろか数倍も要ろう。御費用を切りつめるな」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
エート東京へんは追々暖気に向いそうらえども御地おんちはいまだ寒さはげし御事おんこと存候処ぞんじそろところ御両親様始め御本家の伯父上伯母上お代どのまで御一同御無事に御暮おんくら被遊候由あそばされそろよし何よりの御事と奉賀候がしたてまつりそろ
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)