“おおごしょ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大御所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
豊家の遺孤いこを守って、徳川老大御所おおごしょの関東軍との義戦に、この一少年弁次郎が、いわゆる九度山くどやま隠者いんじゃ真田幸村として、大坂入城者の到着簿とうちゃくぼ第一にその名を見出す日があろうとは。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、大御所おおごしょ吉宗よしむねの内意を受けて、手負ておいと披露ひろうしたまま駕籠かごで中の口から、平川口へ出て引きとらせた。おおやけに死去の届が出たのは、二十一日の事である。
忠義 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
はやくも見こんでいるとおり、後年太閤たいこう阿弥陀峰頭あみだほうとうの土としてのち、孤立こりつ大坂城おおさかじょうをひとりで背負せおって、関東かんとう老獪将軍ろうかいしょうぐん大御所おおごしょきもをしばしばやした、稀世きせい大軍師だいぐんし真田幸村さなだゆきむらとは
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)