“おおかぜ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大風100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
にん武士ぶし縁側えんがわがってっていますと、やがてかみなり稲光いなびかりがしきりにこって、大風おおかぜのうなるようなおとがしはじめました。
大江山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
お杉が去り、お葉が去ったのちの角川家は、所謂いわゆる大風おおかぜの吹いたあとであった。塚田巡査も近所の人々も漸次しだいに帰ってしまった。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お萩がすきの酒嫌いで、地震の歌の、六ツ八ツならば大風おおかぜから、七ツかねぞと五水りょうあれ、を心得て口癖にする。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)