“えと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
干支74.3%
絵解11.4%
支干5.7%
画解2.9%
餌取2.9%
餌採2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは自分の生れた年から数へて、ちやうど七つ目に当つた干支えとを絵にかいて、いつも壁に懸けて置く時は、立身出世疑ひないといふ事だ。
もともと南部の領民には文盲が多く、南部の盲暦めくらこよみといって、四季のめぐりを見る、大切な暦までが絵解えときになっている。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「猿の年の、猿の月の、猿の日に、猿の年の、猿の月の、猿の日に、猿の年の、猿の月の、猿の日に、」と支干えとを数えてつぶやきながら、八九寸伸びた蒼黒い十本の指の爪で、くだんの細々とした
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
その子供の着物を縫いながら画解えときをしてやる母親の心、あるいはまた師の体に雪の降りかかるのを、自分の衣で蔽うようにする若い弟子の僧の心
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
鳥さしはそれに付属する餌取えとりという役で毎日市中や市外をめぐって、鷹の餌にする小雀を捕ってあるくのである。
半七捕物帳:15 鷹のゆくえ (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さっそく持って帰った肉や鶏を、女房と漁場の餌採えとり小僧にいいつけて、料理にかからせ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)