“いりあい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入相84.8%
入会6.1%
入合6.1%
晩鐘3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでははじめから、そうしてあげるのだったんですが、手はなし、こうやって小児こどもに世話が焼けますのに、入相いりあいせわしいもんですから。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
村里の境界は今日はすべて地図の上にあらわされているが、以前は原野山林には双方の入会いりあいが多く、問題となるのは田畠の連接し、道路交通の開かれた方面であって
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「詩人? そうサ、僕はその頃は詩人サ、『山々かす入合いりあいの』ていうグレーのチャルチャードの飜訳ほんやくを愛読して自分で作ってみたものだアね、今日こんにちの新体詩人から見ると僕は先輩だアね」
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
麓の方で晩鐘いりあいが鳴り出した。其鐘のうながさるゝかの如く、からす唖〻〻あああと鳴いて、山の暮から野の黄昏たそがれへと飛んで行く。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)