“いなぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
稻城20.0%
稲城20.0%
稲木20.0%
稻寸20.0%
稻置20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれその御子を出して、稻城いなぎの外に置きまつりて、天皇に白さしめたまはく、「もしこの御子を、天皇の御子と思ほしめさば、治めたまふべし」
ここに答へて白さく、「今火の稻城いなぎを燒く時に、中にれましつ。かれその御名は、本牟智和氣ほむちわけ御子みことまをすべし」
それに興味を誘われて、さらに読みつづけてゆくと、「稲城いなぎ家の怪事」という標題の記事を又見付けた。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は本所の御米蔵おこめぐらのそばに小屋敷を持っている稲城いなぎ八太郎の奉公人で、その名を伊平といい、上総かずさの八幡在から三月前に出て来た者であった。したがって、江戸の勝手も方角もまだよく判らない。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
天気のよい暖かい日には、画板がばんと絵の具とをたずさえてよく野に出かけた。稲木いなぎはんの林、掘切ほっきり枯葦かれあし、それに雪の野を描いたのもあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
蒲生かまふ稻寸いなぎ三枝部さきくさべの造等が祖なり。
それよりほか七十七王ななまりななはしらのみこは、悉に國國の國の造、またわけ稻置いなぎ縣主あがたぬしに別け賜ひき。