“掘切”の読み方と例文
読み方割合
ほっきり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天気のよい暖かい日には、画板がばんと絵の具とをたずさえてよく野に出かけた。稲木いなぎはんの林、掘切ほっきり枯葦かれあし、それに雪の野を描いたのもあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
寒い日にからだを泥の中につきさしてこごえ死んだおやじ掘切ほっきりにも行ってみたことがある。そこにはあしかやとが新芽を出して、かわずが音を立てて水に飛び込んだ。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
毎日のように汚ないふうをして、古いつくろった網をかついで、川やら掘切ほっきりやらに出かけて行った。途中で学校の先生や村役場の人などにでっくわすと、いつもていねいに辞儀じぎをした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)