“枯葦”の読み方と例文
読み方割合
かれあし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天気のよい暖かい日には、画板がばんと絵の具とをたずさえてよく野に出かけた。稲木いなぎはんの林、掘切ほっきり枯葦かれあし、それに雪の野を描いたのもあった。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
僅か二三間先きに、枯葦かれあしの茂みを抜いて立っているくいがあって、それに鴉が一羽いちわ止まっている。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
枯葦かれあしの間の処々ところどころにトラホームの瞳に似たかすかな光りを放っていた。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)