“いちぶぎん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一分銀60.0%
一歩銀40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一年余の間無益な往反をして、貞固の盤纏はんてんわずか一分銀いちぶぎん一つをあましていたのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
成程昨今のドルラルは安くない、しかし三井にはズットその前安い時に買入れた弗もあるだろう、拙者せっしゃのこの一歩銀いちぶぎんはその安い弗と両替して貰いたいと云うと、三井の手代は平伏して、かしこまりました
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
役所よりの帰途きと、予が家に立寄たちより、今日俸給ほうきゅうを受取りたりとて、一歩銀いちぶぎん廿五両づつみ手拭てぬぐいにくるみてげ来られ、予がさいしめし、今日きょうもらって来ました、勇気ゆうきはこれに在りとて大笑たいしょうせられたり。