“いたずらがき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪戯書40.0%
悪戯画20.0%
戯書20.0%
楽書20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は父の名札なふだの後に見知らぬ人の名が掲げられたばかりに、もう一足も門の中に進入すすみいる事ができなくなったのかと思うと、なお更にもう一度あの悪戯書いたずらがきで塗り尽された部屋の壁
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
ちょっと見れば、子供の悪戯画いたずらがきのようにも思われるし、また、紙の上を
森先生は教壇の上から、葉子ようこ附図ふずかげにかくれて、ノートへ戯書いたずらがきをしているのを見つけた。
先生の顔 (新字新仮名) / 竹久夢二(著)
秋の日影もややかたぶいて庭の梧桐ごとうの影法師が背丈を伸ばす三時頃、お政は独り徒然つくねんと長手の火鉢ひばちもたれ懸ッて、ななめに坐りながら、火箸ひばしとって灰へ書く、楽書いたずらがき倭文字やまともじ、牛の角文字いろいろに
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)