悪戯書いたずらがき)” の例文
旧字:惡戲書
盗み出した犯人が、無意味な悪戯書いたずらがきをして証拠を残すような愚かな事をする筈は無い。私は、この二行の文字から、少くともこれだけの事を判断することが出来ると思う——
女記者の役割 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
私は父の名札なふだの後に見知らぬ人の名が掲げられたばかりに、もう一足も門の中に進入すすみいる事ができなくなったのかと思うと、なお更にもう一度あの悪戯書いたずらがきで塗り尽された部屋の壁
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)