“あさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
朝寝28.6%
阿豺14.3%
朝井14.3%
朝睡14.3%
浅井14.3%
淺井14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男は、「こよなき名残りの御朝寝あさいかな」と簾のうちに半ば体を入れる。女は、「露より先に起きける人の、(手紙の来ぬ)もどかしさに」と答える(春曙抄本、こころゆくものの末尾。「朝寝」)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
阿豺あさい申すには、汝らよく心得よ、一本なれば折りやすし、数本集むれは折りがたし、皆々一致して国を固めよかしと。国にても家にても道理は同じ事なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
吐谷渾とこくこんと申す阿豺あさいと申す人、子二十人あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
頑固がんこで困るというものもあった、が結局先生に対してはなにもいわなくなった、英語の先生とはいうものの、この朝井あさい先生は猛烈な国粋主義者こくすいしゅぎしゃであった
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
初秋はつあき朝睡あさいの君に御湯みゆまゐる花売るくるまかどに待たせて
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
むかし小学校へ行く時分、浅井あさいたみさんと云う子が同級生にあったが、この浅井のおやじがやはり、こんな色つやだった。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先妻は葛西かさい小岩井村こいわいむらの百姓文左衞門ぶんざえもんの娘で、大根畠だいこんばたけという処に淺井あさい様と云うお旗下はたもとがございまして其の処へ十一歳から奉公をして居りましたから、江戸言葉になりまして、それにごく堅い人で
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)