朝寝あさい)” の例文
旧字:朝寢
急ぎ起きて『あかでしも朝寝あさいしつ』と言ひ/\、衣整なつて『おん口占くちずさみに酬いまつらむ、笑ひなしたまひそ』とて
『聊斎志異』より (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
男は、「こよなき名残りの御朝寝あさいかな」と簾のうちに半ば体を入れる。女は、「露より先に起きける人の、(手紙の来ぬ)もどかしさに」と答える(春曙抄本、こころゆくものの末尾。「朝寝」)
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)