“あかりさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明前33.3%
灯先33.3%
明先16.7%
灯前16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明前あかりさきへ、突立つったってるのじゃあございません、脊伸をしてからが大概人のしゃがみます位なんで、高慢な、澄した今産れて来て、娑婆しゃばの風に吹かれたという顔色かおつきで、黙って、おくびをしちゃあ、クンクン
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
灯先あかりさきにヌッと出した顔は——身体は——、あごからえりへ腕へ——膝へかけて、飛び散る碧血へきけつを浴びて、白地の浴衣ゆかたを着ているだけに、そのすさまじさというものはありません。
狐の顔が明先あかりさきにスッと来てちかづくと、その背後うしろへ、真黒まっくろな格子が出て、下の石段にうずくまった法然ほうねんあたまは与五郎である。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
灯前あかりさきの木の葉は白く、陰なる朱葉もみじの色もにじむ。
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)