“なおさら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
尚更52.3%
猶更47.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかしそれなら尚更なおさらわたくし申上もうしあげることがよくおわかりのはずで、神社じんじゃ装置そうちもラジオとやらの装置そうちも、理窟りくつ大体だいたいたものかもれぬ……。
時間になったらさッさと先い寝てしまいましたら、夫は尚更なおさら落ち着かん塩梅あんばいで、十二時になっても寝付かれんらしい寝返り打って
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
死んだと思ったなら猶更なおさら幽霊に違いない、其のマア女が糸のようにせた骨と皮ばかりの手で、お前さんの首ッたまへかじり付くそうだ
知っている人だと思うと、彼女は猶更なおさらゾッとした。今にも思い出せそうで、なかなか思い出せぬのが、非常に不気味であった。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)