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『初往診』
ふりがな文庫
『
初往診
(
はつおうしん
)
』
先刻から彼は仕事が手につかなかった。一時間ばかり前に、往診から戻って来た彼は、人力車を降りるなり、逃げ込むように、玄関の隣りにある診察室へ入ると、その儘室内をあちこち歩いて深い物思いに沈むのであった。 彼の胸はいま、立っても居ても居られない …
著者
小酒井不木
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約4分(500文字/分)
朗読目安時間
約6分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
言
(
げん
)
憂
(
うき
)
傍
(
かたわら
)
詫
(
わび
)
蛙
(
かわず
)
考
(
かんがえ
)
町
(
ちょう
)
機
(
はた
)
馳
(
は
)
頻
(
しき
)
遣瀬
(
やるせ
)
角
(
かく
)
痙攣
(
けいれん
)
生憎
(
あいにく
)
乍
(
なが
)
嘲
(
あざけ
)
呆気
(
あっけ
)
出懸
(
でか
)
児
(
こ
)
兎
(
と
)
先刻
(
さっき
)
儘
(
まま
)
何処
(
どこ
)