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『塵労』
ふりがな文庫
『
塵労
(
じんろう
)
』
或春の午後であつた。私は知人の田崎に面会する為に彼が勤めてゐる出版書肆の狭い応接室の椅子に倚つてゐた。 「やあ、珍しいな。」 間もなく田崎は忙しさうに、万年筆を耳に挟んだ儘、如何はしい背広姿を現した。 「ちと君に頼みたい事があつてね、——実 …
著者
芥川竜之介
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
間
(
あひだ
)
緒
(
を
)
如何
(
いかが
)
随分
(
ずゐぶん
)
結城
(
ゆふき
)
臍
(
ほぞ
)
書肆
(
しよし
)
早速
(
さつそく
)
近々
(
きんきん
)
忙
(
いそが
)
前借
(
ぜんしやく
)
贅沢
(
ぜいたく
)
行
(
ゆ
)
間
(
ま
)
聊
(
いささ
)
羨望
(
せんぼう
)
田崎
(
たざき
)
編纂
(
へんさん
)
私
(
わたし
)
何処
(
どこ
)
漲
(
みなぎ
)
椅子
(
いす
)
旁
(
かたがた
)
挟
(
はさ
)
拵
(
こしら
)
好
(
い
)
倚
(
よ
)