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い
ふりがな文庫
“
最
(
い
)” の例文
筆なる者は罪もなく殊に孝心な者故助け
度
(
た
)
いとて訴え出でたる幸十郎は
最
(
い
)
と神妙の至りで有る、筆
儀
(
ぎ
)
は
咎
(
とがめ
)
も申し付けべき処なれども
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
僧は
最
(
い
)
と
懇
(
ねんご
)
ろに道を教ふれば、横笛
世
(
よ
)
に嬉しく思ひ、禮もいそ/\別れ行く
後影
(
うしろかげ
)
、鄙には見なれぬ緋の袴に、夜目にも輝く五柳の
一重
(
ひとへ
)
。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
母上
兄妹
(
けいまい
)
の
恙
(
つつが
)
なきを喜びて、さて時ならぬ帰省の理由かくかくと述べけるに、兄は
最
(
い
)
と感じ入りたる
体
(
てい
)
にて始終耳を傾け居たり。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
見張り
初
(
はじ
)
めてより
幾程
(
いくほど
)
も無く余は目科の振舞に
最
(
い
)
と怪しく
且
(
かつ
)
恐ろしげなる事あるを見て
何
(
ど
)
うせ
碌
(
ろく
)
な人には
非
(
あら
)
ずと思いたり、其事は
他
(
ほか
)
ならず
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
此
(
こ
)
の
両様
(
りやうやう
)
とも
悉
(
くは
)
しく
其
(
そ
)
の
姿
(
すがた
)
を
記
(
しる
)
さゞれども、
一読
(
いちどく
)
の
際
(
さい
)
、われらが
目
(
め
)
には、
東遊記
(
とういうき
)
に
写
(
うつ
)
したると
同
(
おな
)
じ
状
(
さま
)
に
見
(
み
)
えて
最
(
い
)
と
床
(
ゆか
)
し。
甲冑堂
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
しかれども永遠より永遠に至るまで我の所有し得べきものは神なり、人霊の価値は
最
(
い
)
と高き神より以下のものを以て満足し能わざるにあり、しかして
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
彼の「
勅
(
のり
)
なれば
最
(
い
)
ともかしこし鶯の宿はと問はばいかに答へむ」という故事のあったために鶯宿梅の名も生じ
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
侍従にもよう
解
(
げ
)
せぬと案じ悩んでいるが……。わしが思案では、重きが上の小夜衣——
衣
(
きぬ
)
小袖
(
こそで
)
を幾つか重ねて送れという謎かと見た。それならば
最
(
い
)
と安いこと。
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
旧幕府の末年に神田孝平氏が府下本郷通を散歩の
折節
(
おりふし
)
、
偶
(
たまた
)
ま聖堂裏の露店に
最
(
い
)
と古びたる写本のあるを認め、手に取りて見れば
紛
(
まぎ
)
れもなき蘭学事始にして、
然
(
し
)
かも
鷧斎
(
いさい
)
先生の親筆に係り
蘭学事始再版序
(新字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
と、アンドレイ、エヒミチは
最
(
い
)
と
滿足氣
(
まんぞくげ
)
に
微笑
(
びせう
)
して。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此方
(
こなた
)
には
具足櫃
(
ぐそくびつ
)
があつたり、
弓
(
ゆみ
)
鉄砲抔
(
てつぱうなど
)
が
立掛
(
たてかけ
)
てあつて、
最
(
い
)
とも
厳
(
いか
)
めしき
体裁
(
ていさい
)
で
何所
(
どこ
)
で
喫
(
たべ
)
させるのか、お
長家
(
ながや
)
か
知
(
し
)
ら、
斯
(
か
)
う思ひまして
玄関
(
げんくわん
)
へ
掛
(
かゝ
)
り
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
君は元來英明にましませば、事今日あらんこと、かねてより悟らせ給ひ、神佛三寶に祈誓して
御世
(
みよ
)
を早うさせ給ひけるこそ、
最
(
い
)
と有り難けれ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
老人の顔附は
最
(
い
)
と
穏
(
おだや
)
かにして
笑
(
えみ
)
を浮めしとも云う
可
(
べ
)
く
殊
(
こと
)
に唇などは今しも友達に向いて親密なる話を
初
(
はじめ
)
んとするなるかと疑わる、読者記臆せよ
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
宿屋の一室に
端座
(
たんざ
)
し、過去を思い、現在を
慮
(
おもんばか
)
りて、深き憂いに沈み、婦女の身の
最
(
い
)
とど
果敢
(
はか
)
なきを感じて、つまらぬ
愚痴
(
ぐち
)
に同志を
恨
(
うら
)
むの念も起りたりしが、
復
(
ま
)
た思いかえして
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
之を撰び彼を捨つるの力を有せざれば、余は他人の奴隷となるべきものなり、心霊の貴重なるはその自立の性にあり、我
最
(
い
)
と
小
(
ちいさ
)
きものといえどもいやしくも全能者と直接の交通を為し得べきものなり
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
相隨ひし人々の、入道と共に還りし跡には、
館
(
やかた
)
の
中
(
うち
)
最
(
い
)
と靜にて、小松殿の側に
侍
(
はんべ
)
るものは御子
維盛
(
これもり
)
卿と足助二郎重景のみ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
身は戸の口に
立
(
たち
)
し
儘
(
まゝ
)
なるも
眼
(
まなこ
)
は
室中
(
しつじゅう
)
を
馳廻
(
はせまわ
)
れり、今まで絵入の雑誌などにて
人殺
(
ひとごろし
)
の場所を写したる図などは見し事あり
孰
(
いず
)
れにも
其辺
(
そのあたり
)
最
(
い
)
と
取散
(
とりちら
)
したる景色見えしに
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
洩さずに
能
(
よ
)
く知る人はありやなしやと思うがまゝ
我儕
(
おのれ
)
が日ごろおぼえたるかの
八橋
(
やつはし
)
の
蜘手
(
くもで
)
なす速記法ちょう
業
(
わざ
)
をもて圓朝ぬしが口ずから
最
(
い
)
と滑らかに話しいだせる言の葉を
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その夜は大阪府警察署の
拘留場
(
こうりゅうば
)
に入りたるに、船中の疲労やら、心痛やらにて
心地悪
(
ここちあ
)
しく、
最
(
い
)
とど苦悶を感じおりしに、妾を護衛せる巡査は両人にて、一人は五十未満、他は二十五
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
此処
(
こゝ
)
は
一騎打
(
いっきうち
)
の
難所
(
なんじょ
)
で、
右手
(
めて
)
の
方
(
ほう
)
を見ると
一筋
(
ひとすじ
)
の小川が山の
麓
(
ふもと
)
を
繞
(
めぐ
)
って、どうどうと小さい石を転がすように
最
(
い
)
と
凄
(
すさ
)
まじく流れ、
左手
(
ゆんで
)
の
方
(
かた
)
を見ると
高山
(
こうざん
)
峨々
(
がゞ
)
として実に屏風を建てたる如く
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“最”の解説
路最(ろさい)は、衛氏朝鮮の国家運営にあたった4人の合議メンバー(朝鮮相路人、朝鮮相韓陰、尼谿相参、将軍王唊)の1人である路人の子。
(出典:Wikipedia)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
“最”を含む語句
最初
最後
最中
最終
最先
最惜
最前
最上
最愛
最早
最近
最高
眞最中
最期
最少
最大
最一
最上川
最低
最合
...