“玄関”のいろいろな読み方と例文
旧字:玄關
読み方割合
げんかん82.1%
げんくわん11.9%
げんか3.0%
ポーチ1.5%
いりぐち1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひだりれたところに応接室おうせつしつ喫煙室きつえんしつかといふやうな部屋へやまどすこしあいてゐて人影ひとかげしてゐたが、そこをぎると玄関げんかんがあつた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
此方こなたには具足櫃ぐそくびつがあつたり、ゆみ鉄砲抔てつぱうなど立掛たてかけてあつて、ともいかめしき体裁ていさい何所どこたべさせるのか、お長家ながやら、う思ひまして玄関げんくわんかゝ
士族の商法 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
遠方はるばるお医者の玄関げんかへ。連れて来られた人間ならば。誰が見たとて正気に見えない。かなりこうじた連中ばかりじゃ。又は見かけが普通と変らぬ。落付き払った病人とても。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そこで私達は来合せた洋吉氏に断って玄関ポーチへ出ると、下男に案内を頼み、岬の崖道を下って岩の多い波打際に降り立った。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
事件出来しゅったいとみて、紙屑拾いに出かけようとしていた葬式彦も引き留められ、勘次は、あわてふためいている常吉を案内して広くもない玄関いりぐちへ通すと、破れ半纏をひっかけた藤吉親分が