釘抜藤吉捕物覚書くぎぬきとうきちとりものおぼえがき13 宙に浮く屍骸13 ちゅうにうくむくろ
空はすでに朝。 地はまだ夜。 物売りの声も流れていない。 深淵を逆さに刷くような、紺碧のふかい雲形——きょう一日の小春日を約束して、早暁の微風は羽毛のごとくかぐわしい。 明け六つごろだった。朝の早い町家並びでも、正月いっぱいはなんと言っても …
作品に特徴的な語句
もと つけ からか ねむ 微笑わらい 以前まえまえ 屍骸ほとけ 事件たま つく 払暁あさ 江戸ひざもと 狂言しべえ 退すさ 微笑わら 玄関いりぐち 大変こと 庭上にわ ざま 稼業しょうべえ かす 色彩いろど 雑音ものおと えれ 勘考かんがえ 在宿うち 大鍋だいなべ 室内へや あら 証言はなし 逃亡ずら 風情たたずまい 二階うえ おごそ 命令いいつけ おんな まち ひさし 微笑ほほえみ 早暁あかつき がまち あらた 欄干てすり 此段ここ 歳暮くれ 流行はやり 無口だまり 燧石ひうち 真個ほんとう 真実ほんと 表情かお あが 開山かいざん かん 闇黒やみ 頸部くび あらわ うし 中央まんなか 他人ひと 低声こごえ 公事くじ 内部なか 凝視みつ 出来しゅったい 初春はる 刺青ほりもの 呼吸いき 唐唄からうた つぐ 壱岐いき 外部そと 大仰おおぎょう 女将おかみ 嬌態しな なぶ はら 小忙こぜわ 小頭こがしら 巷都まち 往古むかし 悪才わるざい おどろ たわむ 所有もの しご 扼死やくし
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