“早暁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そうぎょう80.0%
あかつき6.7%
あさまだき6.7%
さうげう6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが今日は生憎あいにく早暁そうぎょうからの曇りとなった。四方よもの雨と霧と微々たるしずくとはしきりに私の旅情をそそった。宿酔しゅくすいの疲れも湿って来た。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
深淵を逆さに刷くような、紺碧こんぺきのふかい雲形——きょう一日の小春日を約束して、早暁あかつきの微風は羽毛のごとくかぐわしい。
早暁あさまだきの密林である。斜めに射し込む陽の光、奥所おくにはもやが這っている。野菊、藤袴、女郎花おみなえし、雑草の中に花が咲いている。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
明くれば早暁さうげう、老鶯の声を尋ねて欝叢たる藪林そうりんに分け入り、旧日の「われ」に帰りて夢幻境中の詩人となり、既往と将来とを思ひめぐらして、神気甚だ爽快なり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)