“框”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かまち63.6%
がまち31.4%
わく4.0%
カマチ0.6%
フレーム0.3%
けた0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれは息を切って、逃げて、逃げて、柴井町の自分の店さきまで駈けて来て、店のかまちへ腰をおろしながら横さまに俯伏うつぶしてしまった。
影を踏まれた女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それを見ると伝二郎は炊事場の上りがまちへ意気地なく額を押しつけてしまった。丁稚も見よう見真似でそのうしろにへい突くばっていた。
取卷く人達をかへりながら、平次は床の間に登つて、狆潜ちんくゞりのわくへ足を掛けると、長押なげしに片手を掛けて、床の間の天井の板を押して見ました。
カマチこわされた問題の扉は、厚さ二寸もあるカシの木で、縦に長く、巾三寸位の山形の彫んだ刻みが、一行ずつ、ちがたがいの切り込み模様がついていた。
(新字新仮名) / 楠田匡介(著)
フレームの上を給水タンクの梯子と向合う処まで歩くと、ウンと力んで片足を給水タンクの足場へ掛け、機関車と給水タンクとの間へ大の字にまたがった。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
簀框の底についたかぎで、槽に渡した二本の台木をかき寄せながら乗せる時には、繊維を残した水の大部分は濾出している、けたの上枠をはねのけ、簀をはずして両手で持つと
和紙 (新字新仮名) / 東野辺薫(著)