“上框”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あがりがまち62.3%
あがりかまち34.4%
あがりぐち1.6%
かみがまち1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上框あがりがまちに腰をかけていたもう一人の男はややしばらく彼れの顔を見つめていたが、浪花節なにわぶし語りのような妙に張りのある声で突然口を切った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
上框あがりかまちの板の間に上ると、中仕切なかしきりの障子しょうじに、赤い布片きれひものように細く切り、その先へ重りの鈴をつけた納簾のれんのようなものが一面にさげてある。
寺じまの記 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
上框あがりぐちが三畳で、直ぐ次がこの六畳。前の縁が折曲おりまがった処に、もう一室ひとま、障子は真中まんなかで開いていたが、閉った蔭に、床があれば有るらしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のんきなことを言いあっているとき、部屋の上框かみがまちのほうで
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)