“最終”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をはり29.4%
いやはて17.6%
さいしゅう17.6%
しまい11.8%
さいしう5.9%
すえ5.9%
いまわ5.9%
どんじり5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小使が振鳴らす最終をはりの鈴の音は、其時、校内に響き渡つた。そここゝの教室の戸を開けて、後から/\押して出て来る少年の群は、長い廊下に満ちあふれた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
また最終いやはての夜と最始いやさきの晝との間に、これらの道のいづれによりても、かくたふとくかくおほいなるわざは爲されしことなし爲さるゝことあらじ 一一二—一一四
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
このみなとから、南洋なんようほうへゆくふねは、今夜こんやてゆくのが今年ことしじゅうの最終さいしゅうでありましたが、あまりそれにはってゆくきゃくもなかったのです。
白い影 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私はふくつらをして容易にたない。すると、最終しまいには渋々会いはするが、後で金をもってかれたといって、三日も沸々ぶつぶつ言ってる。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
而れどもして熟考すれば之れ最終さいしう露宿ろしゆくにして、前日来の露宿中はあめほとんどなく、熟睡じゆくすい以て白日のらうせし為め、探検たんけん目的もくてきぐるを得せしめしは、じつに天恩無量と云つべし
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
最終すえの日に、国民のすべてが王の魂を持つ時が来れば、その時、愛蘭アイルランドは全世界の国々の中で第一位の国となるのでありましょう。
ウスナの家 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
最終いまわの遊宴……最終の呼吸……糸のごと臨終いまわ喘咽あえぎ
狂気の真似をし通したお高の根気こんき、役者も下座も粒の揃った納涼狂言すずみきょうげん、十両からは笠の台が飛ぶと言われたその当時、九カ月あまりに五百両は、もし最終どんじりまで漕ぎつけえたら、瘠浪人の書き下し