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平
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たひ
ふりがな文庫
“
平
(
たひ
)” の例文
されば芝居を
造
(
つく
)
る処、此役者
等
(
ら
)
が家はさらなり、
親類
(
しんるゐ
)
縁者
(
えんじや
)
朋友
(
はういう
)
よりも人を出し、あるひは人を
傭
(
やと
)
ひ芝居小屋場の地所の雪を
平
(
たひ
)
らかに
踏
(
ふみ
)
かため
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
御覽
(
ごらん
)
、
私
(
わたし
)
の
蔕
(
へた
)
の
堅
(
かた
)
いこと。まるで
竹
(
たけ
)
の
根
(
ね
)
のやうです。これをお
前
(
まへ
)
さんの
兄
(
にい
)
さんのところへ
持
(
も
)
つて
行
(
い
)
つて、この
裏
(
うら
)
の
平
(
たひ
)
らなところへ
何
(
なに
)
か
彫
(
ほ
)
つてお
貰
(
もら
)
ひなさい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
なるほど
此
(
こ
)
の
少年
(
せうねん
)
はこれであらう、
身体
(
からだ
)
は
沢庵色
(
たくあんいろ
)
にふとつて
居
(
ゐ
)
る。やがてわけもなく
餌食
(
えじき
)
を
平
(
たひ
)
らげて、
湯
(
ゆ
)
ともいはず、ふツ/\と
太儀
(
たいぎ
)
さうに
呼吸
(
いき
)
を
向
(
むか
)
ふへ
吐
(
つ
)
くわさ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
要
(
えう
)
は
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
くし
(一〇六)
馳説
(
ちぜい
)
の
(一〇七)
從横
(
しようくわう
)
を
言
(
い
)
ふ
者
(
もの
)
を
破
(
やぶ
)
るに
在
(
あ
)
るなり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
南
(
みなみ
)
は百
越
(
ゑつ
)
を
平
(
たひ
)
らげ、
北
(
きた
)
は
陳蔡
(
ちんさい
)
を
并
(
あは
)
せ
(一〇八)
三
晉
(
しん
)
を
却
(
しりぞ
)
け、
西
(
にし
)
は
秦
(
しん
)
を
伐
(
う
)
つ。
諸矦
(
しよこう
)
、
楚
(
そ
)
の
彊
(
つよ
)
きを
患
(
うれ
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
雨よ、この燃える思を
冷
(
ひや
)
やかに、亂れた胸を
平
(
たひ
)
らかに、このさし伸べた
熱
(
ねつ
)
の手を
凉
(
すず
)
しいやうにひやせかし。おゝ、ぽつりぽつりやつて來た。……あゝ、さつとひと
雨
(
あめ
)
……おや、もう月の出か。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
▼ もっと見る
二
枚目
(
まいめ
)
を
張
(
は
)
つたときは、
先
(
さき
)
に
霧
(
きり
)
を
吹
(
ふ
)
いた
分
(
ぶん
)
が
略
(
ほゞ
)
乾
(
かわ
)
いて
皺
(
しわ
)
が
大方
(
おほかた
)
平
(
たひ
)
らになつてゐた。三
枚目
(
まいめ
)
を
張
(
は
)
つたとき、
小六
(
ころく
)
は
腰
(
こし
)
が
痛
(
いた
)
くなつたと
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した。
實
(
じつ
)
を
云
(
い
)
ふと
御米
(
およね
)
の
方
(
はう
)
は
今朝
(
けさ
)
から
頭
(
あたま
)
が
痛
(
いた
)
かつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
岩崎弥太郎
(
いはさきやたらう
)
さんと
云
(
い
)
ふ
方
(
かた
)
が
入
(
い
)
らツしやいまして、あの
旦那様
(
だんなさま
)
が針の山を
払
(
はら
)
ひ
下
(
さ
)
げて、
其
(
その
)
山を
崩
(
くづ
)
した
土
(
つち
)
で血の池を
埋
(
う
)
めてしまひ、今では
真
(
ま
)
ツ
平
(
たひ
)
らで、
彼処
(
あすこ
)
が公園に
成
(
な
)
りまして、誠に
面白
(
おもしろ
)
うございますよ
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
閨中
(
けいちゆう
)
の
秘語
(
ひご
)
を心
平
(
たひ
)
らかに聞くごとし町の夜なかに
蛙
(
かはづ
)
鳴きたり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
平
(
たひ
)
らけく
枯野
(
からの
)
に
明
(
あか
)
る
夕光
(
ゆふかげ
)
の
遠及
(
とほおよ
)
びつつ寒しともなき
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
寄せては返す浪もなく、ただ
平
(
たひ
)
らかに
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
されば芝居を
造
(
つく
)
る処、此役者
等
(
ら
)
が家はさらなり、
親類
(
しんるゐ
)
縁者
(
えんじや
)
朋友
(
はういう
)
よりも人を出し、あるひは人を
傭
(
やと
)
ひ芝居小屋場の地所の雪を
平
(
たひ
)
らかに
踏
(
ふみ
)
かため
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お
銚子
(
てうし
)
なら、まだしもだが、
催
(
もよほし
)
、
稽古
(
けいこ
)
なんど
忙
(
いそが
)
しい
時
(
とき
)
だと、ビールで
湯
(
ゆ
)
どうふで、
見
(
み
)
る/\うちに
三挺
(
さんちやう
)
ぐらゐぺろりと
平
(
たひ
)
らげる。
當家
(
たうけ
)
のは、
鍋
(
なべ
)
へ、そのまゝ
箸
(
はし
)
を
入
(
い
)
れるのではない。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
嶮
(
けは
)
し国
平
(
たひ
)
らけくや。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
嶮
(
けは
)
し國
平
(
たひ
)
らけくや。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“平”の意味
《名詞》
(たいら)でこぼこのない様子。突出や沈降のない様子。
(たいら)でこぼこのない土地。
(ひら)特別な地位を持っていない様子。接頭語的にも使用される。
(なみ)平均的。標準的。或いは平均値や標準に近い様子。優れても劣ってもいない様子。
(出典:Wiktionary)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
“平”を含む語句
平常
平生
平和
平素
平日
大平
平伏
扁平
平等
平均
平坦
平安
平地
平時
平癒
平相国
北平
地平
真平
不平
...