“平坦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいたん76.4%
たいら12.5%
たひら6.9%
たいらか1.4%
てえら1.4%
なだらか1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙突は斜めにじられ、平坦へいたんにして長き胴体が波を破って進む形、それらの集合せる艦隊のレヴュー風の行進、大観艦式の壮大なる風景
その日は何にも乗らずに学校まで歩くことにして、日本橋の通りへかからずに、長い本材木町の平坦たいらな道を真直に取って行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
かれ毎日まいにちのやうにおつぎをつれて、唐鍬たうぐはおこしたつちかたまり萬能まんのうたゝいてはほぐして平坦たひらにならさせつゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
野球ボール其樣そん災難さいなんいから、毎日まいにち/\さかんなものだ、丁度ちやうど海岸かいがんいへから一ちやうほどはなれて、不思議ふしぎほど平坦たいらか芝原しばはらの「ゲラウンド」があるので
多「踏抜きはしやせん、踏抜きをしねえように朝くれえうちに貝殻や小さい砂利だの瀬戸物の砕片かけがあると、ほじくって置き、清潔きれいに掃きやんすから平坦てえらになって居りやす」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
五六町ばかり登ったところで、路が平坦なだらかになりましたから、もう峠となったなと思っておりますと、火の光が見えて家らしい物が眼に入りました。
死人の手 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)