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仰
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おほせ
ふりがな文庫
“
仰
(
おほせ
)” の例文
遣
(
つか
)
はさるゝは
御迷惑
(
ごめいわく
)
の體なりしが
據處
(
よんどころ
)
なく下されて
仰
(
おほせ
)
けるは
此品
(
このしな
)
は東照神君より
傳
(
つた
)
はれるにて父君にも
深
(
ふか
)
く
御祕藏
(
ごひざう
)
の物なるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小男は我を顧みて、氣輕なる女なり、されど
貌
(
かほ
)
は醜からず、さは思ひ給はずやといふに、我はまことに
仰
(
おほせ
)
の如く、めでたき姿なりと讚め
稱
(
たゝ
)
へき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
出版に
就
(
つい
)
て私の序文が御入用だとの
仰
(
おほせ
)
は謹んで承りましたが、私はあらゆるミスに
就
(
つい
)
て何事もいふ權利を
有
(
も
)
たない無學者なのだから少からず困却します。
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
竺阿彌
(
ちくあみ
)
、めそ/\と
泣
(
な
)
きながら、
仰
(
おほせ
)
なれば
是非
(
ぜひ
)
もなし。
乞
(
こ
)
ふ
吾
(
わ
)
が
最後
(
さいご
)
の
一言
(
いちごん
)
を
容
(
い
)
れよ、と
云
(
い
)
ふ。
國沴
(
こくてん
)
何
(
なに
)
をか
云
(
い
)
ふ、
言
(
い
)
はむと
欲
(
ほつ
)
する
處
(
ところ
)
疾
(
と
)
く
申
(
まを
)
せ、とある
時
(
とき
)
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仰
(
おほせ
)
を聞くと仕丁の一人は、片手に
松明
(
まつ
)
の火を高くかざしながら、つか/\と車に近づくと、矢庭に片手をさし伸ばして、簾をさらりと揚げて見せました。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
仰
(
おほせ
)
の
通
(
とほ
)
りに
參
(
まゐ
)
りましたら
又
(
また
)
以前
(
いぜん
)
の
道
(
みち
)
に
出
(
で
)
ましたが
若
(
も
)
しやお
間違
(
まちが
)
ひでは
御座
(
ござ
)
いますまいか
此角
(
これ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
仰
(
おほせ
)
の如く近來和歌は一向に振ひ
不申
(
まをさず
)
候。正直に申し候へば萬葉以來實朝以來一向に振ひ不申候。實朝といふ人は三十にも足らでいざ是からといふ處にてあへなき最期を遂げられ誠に殘念致し候。
歌よみに与ふる書
(旧字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
剛造ほツと一道の活路を待つ「大きに松島様の
仰
(
おほせ
)
の通りで、ヘヽヽヽヽ」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
吐
(
つか
)
せ給ひながら是は内々なり必ず
沙汰
(
さた
)
す
可
(
べか
)
らずと
仰
(
おほせ
)
られたるが
斯
(
かく
)
吉宗公が
溜息
(
ためいき
)
を
吐
(
つか
)
せ給ふは
抑々
(
そも/\
)
天一坊の身の上を
思
(
おぼ
)
し
召
(
めし
)
ての事なり世の親の子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
幼君
(
えうくん
)
すなはち
褥
(
しとね
)
間近
(
まぢか
)
く
近
(
ちか
)
づけ
給
(
たま
)
ひて、「
豫
(
かね
)
て
申附
(
まをしつ
)
けたる
儀
(
ぎ
)
はいかゞ
計
(
はか
)
らひしや」「
吉報
(
きつぱう
)
を
齎
(
もたら
)
し
候
(
さふらふ
)
」
幼君
(
えうくん
)
嬉
(
うれ
)
しげなる
御氣色
(
おけしき
)
にて、「そは
何
(
なに
)
よりなり、
早
(
はや
)
く
語
(
かた
)
り
聞
(
きか
)
せ」「さん
候
(
さふらふ
)
、
某
(
それがし
)
仰
(
おほせ
)
を
承
(
うけたまは
)
り、 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上
(
あぐ
)
る程のものならんと
仰
(
おほせ
)
ありしことなり
頃
(
ころ
)
は
貞享
(
ていきやう
)
元
甲子
(
きのえね
)
正月廿日
卯
(
う
)
の
刻
(
こく
)
玉の如くなる
御男子
(
ごなんし
)
誕生
(
たんじやう
)
まし/\ければ大納言光貞卿をはじめ
一家中
(
いつかちう
)
萬歳
(
まんざい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
恐
(
おそ
)
る/\「
御料理
(
おんれうり
)
下
(
くだ
)
さる
段
(
だん
)
、
冥加
(
みやうが
)
身
(
み
)
に
餘
(
あま
)
り
候
(
さふら
)
へども、
此中
(
このなか
)
にて
給
(
たま
)
はる
儀
(
ぎ
)
は、
平
(
ひら
)
に
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
されたし」と
侘
(
わび
)
しげに
申上
(
まをしあ
)
ぐれば、
幼君
(
えうくん
)
、「
何
(
なに
)
も
慰
(
なぐさみ
)
なり、
辭退
(
じたい
)
せず、
其中
(
そのなか
)
にて
相伴
(
しやうばん
)
せよ」と
斷
(
た
)
つての
仰
(
おほせ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“仰”を含む語句
仰向
被仰
仰臥
仰山
仰反
仰付
仰々
欽仰
仰有
大仰
渇仰
御仰
仰言
有仰
仰聞
仰天
振仰
随喜渇仰
讃仰
渇仰者
...