れい)” の例文
旧字:
「まこと、この光圀は、ひとのかたちをそなえぬうちに、闇から闇へ、ながれ去る身であった。——それがいま六十五れいにふしぎな生涯ではあった」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
天満てんまのお屋敷で伺いましたので。はい、常木様がおっしゃいました。伝書鳩を古く使ったのはたしかからちょうれいが元祖じゃ、一八郎が初めではないと」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わがもいつか尨大ぼうだいになったが、この身もいつか五十四れい。髪にも時々霜を見る年になったよ。だが諸君、笑ってくれるな。呉に討入るときには、予にも一つの楽しみがある。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)