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黒眸
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くろひとみ
ふりがな文庫
“
黒眸
(
くろひとみ
)” の例文
敬之進のことは
一時
(
いつとき
)
もお志保の小な胸を離れないらしい。
柔嫩
(
やはらか
)
な
黒眸
(
くろひとみ
)
の底には深い
憂愁
(
うれひ
)
のひかりを帯びて、頬も
紅
(
あか
)
く
泣腫
(
なきは
)
れたやうに見える。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
二階へ通ふ廊下のところで、丑松はお志保に
逢
(
あ
)
つた。
蒼
(
あを
)
ざめて死んだやうな女の顔付と、
悲哀
(
かなしみ
)
の
溢
(
あふ
)
れた
黒眸
(
くろひとみ
)
とは——たとひ
黄昏時
(
たそがれどき
)
の
仄
(
ほの
)
かな光のなかにも——直に丑松の眼に映る。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
眸
漢検1級
部首:⽬
11画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴