“くろひとみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒眸50.0%
黒瞳50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬之進のことは一時いつときもお志保の小な胸を離れないらしい。柔嫩やはらか黒眸くろひとみの底には深い憂愁うれひのひかりを帯びて、頬もあか泣腫なきはれたやうに見える。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
二階へ通ふ廊下のところで、丑松はお志保につた。あをざめて死んだやうな女の顔付と、悲哀かなしみあふれた黒眸くろひとみとは——たとひ黄昏時たそがれどきほのかな光のなかにも——直に丑松の眼に映る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
情界の熱き波瀾に黒瞳くろひとみにほひかがやき
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)