“黄緑（きみどり）” の例文

明るい黄緑（きみどり）の花を垂れた柳並木を通して、電車通の向側へ渡って行く二人の女連の姿が見えた……その一人が彼女らしかった……

刺繍 (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)

同（おな）じ新緑（しんりよく）のうちにも濃（こ）い緑（みどり）や、淡（あは）い緑（みどり）のもの、黄緑（きみどり）のものなどがあります。

森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) ／ 本多静六(著)

三吉が家から二つばかり横町を隔てた河岸（かし）のところには、黄緑（きみどり）な柳の花が垂下った。

家：02 （下） (新字新仮名) ／ 島崎藤村(著)

“黄緑”の解説

黄緑（きみどり、おうりょく）は、黄色と緑の間色。
「黄緑」の歴史は浅く、明治時代に使われ始めた複合語である。
「黄緑」を示す単色光の波長は、およそ545nmから565nm程度であり、短波長になるほど緑みがかった色に、長波長になるほど黄みがかった色になる。
下の色見本で、左は黄みの黄緑、右は緑みの黄緑である。
右はJISで定められたマンセル値に基づき再現された色見本である。
(出典:Wikipedia)

黄	常用漢字 小２ 部首:⿈ 11画
緑	常用漢字 小３ 部首:⽷ 14画