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麦飯
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むぎめし
ふりがな文庫
“
麦飯
(
むぎめし
)” の例文
旧字:
麥飯
ただ
呼吸
(
いき
)
するだけならパンだけでもよい、パンでなくとも、
握飯
(
にぎりめし
)
でも
麦飯
(
むぎめし
)
でもよいけれども、この世に生きている
甲斐
(
かい
)
には、なにか理想がなくてはならぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
斯
(
かゝ
)
る無邪気の労力をもて我はわが胸中に
蟠
(
わだかま
)
りたる不平を抑へつ、疲れて帰る夜の
麦飯
(
むぎめし
)
の味、今に忘れず、老畸人わが往事を説きて大に笑ふ時、われは頭を垂れて冥想す。
三日幻境
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
爾の手足は松の
膚
(
はだ
)
の如く荒るゝ共、爾の筋骨は鋼鉄を欺く。
烈日
(
れつじつ
)
の
下
(
もと
)
に滝なす汗を流す共、野の風はヨリ涼しく爾を吹く。爾は
麦飯
(
むぎめし
)
を食うも、夜毎に快眠を与えられる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「ほかじゃねえが、これから赤坂御門外へ行って、
溜池
(
ためいけ
)
の
麦飯
(
むぎめし
)
茶屋を、洗ってくんねえ」
乳を刺す:黒門町伝七捕物帳
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
この山には古代の微生物の残骸が土のようになって、戸隠山へ寄った方に存する
処
(
ところ
)
がある。天狗の
麦飯
(
むぎめし
)
だの、餓鬼の麦飯だのといって、この山のみではない諸処にある。浅間山観測所附近にもある。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
新来の
白
(
しろ
)
に見かえられて、間もなく
黒
(
くろ
)
は死に、白の独天下となった。畳から地へ下ろされ、
麦飯
(
むぎめし
)
味噌汁
(
みそしる
)
で大きくなり、美しい、而して弱い、而して情愛の深い犬になった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
“麦飯”の意味
《名詞》
麦だけ、または麦に米を混ぜて炊いた飯。
(出典:Wiktionary)
“麦飯”の解説
麦飯(むぎめし、むぎいい、ばくめし、ばくはん)は、大麦や裸麦などの麦だけで、あるいは米と混ぜて炊いた飯。麦ご飯(むぎごはん)、バクシャリともいう。夏の季語。
(出典:Wikipedia)
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
飯
常用漢字
小4
部首:⾷
12画
“麦飯”で始まる語句
麦飯山
麦飯山城