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鳥越
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とりこえ
ふりがな文庫
“
鳥越
(
とりこえ
)” の例文
それは
鳥越
(
とりこえ
)
の中村座であると教えられて、わたしはまたすぐに出かけると、きょうも午後から行ったので、芝居はもう三分の一ほど済んでいた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
主婦「あのお前のう、ちょいと
鳥越
(
とりこえ
)
の鳶頭の処まで行ってくんな、用は
行
(
ゆ
)
きさえすれば解る………私がそういったから来ましたといえば解るんだよ」
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鳥越
(
とりこえ
)
の中村座など、激しい時代転歩にサッサと押流され、
昔日
(
せきじつ
)
の夢のあとは
失
(
なく
)
なってしまったが、堺町、葺屋町の江戸三座が、新吉原附近に移るには
間
(
ま
)
があった。
旧聞日本橋:07 テンコツさん一家
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
浅草田圃
(
あさくさたんぼ
)
に夕陽が照り、
鳥越
(
とりこえ
)
の土手のむこうにならんだ
蒲鉾
(
かまぼこ
)
小屋のあたりで、わいわいいうひと声。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
これより先明治三年の九月、房州の鈴木松塘もまた向柳原二丁目に卜居しその詩社を
七曲吟社
(
ななまがりぎんしゃ
)
と名づけた。浅草
鳥越
(
とりこえ
)
の辺から向柳原の地を
俚俗
(
りぞく
)
七曲りと呼んだのに因ったのである。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
その翌年の秋、わたしは
鳥越
(
とりこえ
)
の中村座で、彼が「伊賀越」の助平と幸兵衛を観たが、遠眼鏡の助平は図ぬけて
好
(
よ
)
かった。幸兵衛はどうも
宜
(
よろ
)
しくなかった。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
和「まア少しお待ちなさい、今のお方は浅草
鳥越
(
とりこえ
)
の
龜甲屋
(
きっこうや
)
幸兵衛
(
こうべえ
)
様というて
私
(
わし
)
の一檀家じゃ、なか/\の御身代で、苦労人の上に万事贅沢にして居られるから、お近附になって置くが
好
(
え
)
い」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それは
鳥越
(
とりこえ
)
の中村座で川上の旗上げから洋行までの間のことである。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その年の十一月、彼は浅草の
鳥越
(
とりこえ
)
に新築された猿若座の開場式に出勤して、「
北条九代名家功
(
ほうじょうくだいめいかのいさおし
)
」を上演した。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
浅草
(
あさくさ
)
鳥越
(
とりこえ
)
の中村座に旗上げをした
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
鳥
常用漢字
小2
部首:⿃
11画
越
常用漢字
中学
部首:⾛
12画
“鳥越”で始まる語句
鳥越城
鳥越山
鳥越川
鳥越明神
鳥越桟町