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魚籃
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ぎょらん
ふりがな文庫
“
魚籃
(
ぎょらん
)” の例文
その
立退
(
たちの
)
き先をたずねて、それから三田の
魚籃
(
ぎょらん
)
の知り人の立退き先をも見舞って、帰り路に半七はゆうべの勘蔵のことを云い出した。
半七捕物帳:29 熊の死骸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
第二に、五月上旬、門へ打つ守り札を、
魚籃
(
ぎょらん
)
の
愛染院
(
あいぜんいん
)
から奉ったのを見ると、御武運長久
御息災
(
ごそくさい
)
とある可き所に災の字が書いてない。
忠義
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
電車は走り出したが、
魚籃
(
ぎょらん
)
のところで東京地区の警報発令、車内は全部消灯する。それから全然無灯で闇の中を電車は走る。
海野十三敗戦日記
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
その次は
魚籃
(
ぎょらん
)
観音を一体、それから三聖人(三つ一組)を彫った。これらも実費だけを受け、決して余計な報酬を得ようとはしなかった。それで沢田は気の毒がって
幕末維新懐古談:39 牙彫りを排し木彫りに固執したはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
渚
(
なぎさ
)
に犬がいる。子供がいる。漁師が大きな
魚籃
(
ぎょらん
)
をかついで、波うちぎわを歩いている。
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
首を
縮
(
すく
)
めて、鯉の
入
(
へえ
)
った籠を下げて、(
魚籃
(
ぎょらん
)
)の
丁稚
(
でっち
)
と云う形で、ついて
行
(
ゆ
)
くと、腹こなしだ、とぶらりぶらり、昼頃まで
歩行
(
ある
)
いてさ、それから行ったのが真砂町の酒井先生の内だった。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
三田
(
みた
)
の
魚籃
(
ぎょらん
)
の近所に知り
人
(
びと
)
があるので、丁度そこに居あわせた松吉という子分をつれて、すぐにまた芝の方面へ急いで行くと、ここに一つの事件が
出来
(
しゅったい
)
したんです
半七捕物帳:29 熊の死骸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
“魚籃”の意味
《名詞》
(ぎょらん、びく)魚を入れるかご。
(仏教)「魚籃観音」の略。
(出典:Wiktionary)
魚
常用漢字
小2
部首:⿂
11画
籃
漢検1級
部首:⽵
20画
“魚籃”で始まる語句
魚籃坂
魚籃観音