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魔窟
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まくつ
ふりがな文庫
“
魔窟
(
まくつ
)” の例文
こちらへ着くとその日さっそく、わたしは方々の
魔窟
(
まくつ
)
を歩き回ってみました。何しろ七年ぶりなので、いきなり飛びかかったわけで。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
今日の浅草
千束町
(
せんぞくちょう
)
、慶安時代には何といったか?
洗足町
(
せんぞくちょう
)
といったらしい。今日も千束町は
魔窟
(
まくつ
)
だが、その時代も魔窟であった。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
魔窟
(
まくつ
)
のことだ。こうしたことを打ちあける照子は、思いがけない出現をした俺をケムったがってはいないことはたしかだ。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
第一にリンピイは、マルガリイダという五十近い妻と一しょに、市の
山の手
(
バイロ・アルト
)
に独特の考案になる
魔窟
(
まくつ
)
をひらいていた。
踊る地平線:08 しっぷ・あほうい!
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
「ままになるならこの
丸髷
(
まるまげ
)
を、元の島田にしてみたい」位なもので、東京の
真中
(
まんなか
)
、新橋や赤坂等の
魔窟
(
まくつ
)
で、小生意気なハイカラや醜業婦共の歌う下劣極まる唄に比すれば
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
矢場が
魔窟
(
まくつ
)
になつたのは、天保以後から明治にかけてのこと、
貞享
(
じやうきやう
)
、元祿、享保——の頃は、なか/\品格の高い遊戯で、矢取女も後の矢場女のやうなものではありません。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そうかと云って自分の家が一種の
魔窟
(
まくつ
)
になってしまって、いろんな男がしっきりなしに出入りするんで、近所隣りには体裁が悪いし、それに万一、あなたに知れたら大変だと思うもんだから
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
彼奴
(
あいつ
)
のことだから、会場は
何
(
ど
)
うせ
魔窟
(
まくつ
)
だろう?」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この
魔窟
(
まくつ
)
は女からひったくられやすいソフトをかぶって来るなとか、ポケットの万年筆を女に取られて泣く泣くあがったとかいうのは、同じシマでも場所がちがうのだ。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
矢場が
魔窟
(
まくつ
)
になったのは、
天保
(
てんぽう
)
以後から明治にかけてのこと、
貞享
(
じょうきょう
)
、元禄、享保——の頃は、なかなか品格の高い遊戯で、矢取女も後の矢場女のようなものではありません。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
魔窟
(
まくつ
)
と当時呼ばれていたこんな最低のシマのど淫売に俺はぞっこん惚れこんでしまったのだ。
いやな感じ
(新字新仮名)
/
高見順
(著)
“魔窟”の意味
《名詞》
悪魔が暮らす場所。
裏社会の者や売春婦などが多く暮らす所。
(出典:Wiktionary)
魔
常用漢字
中学
部首:⿁
21画
窟
常用漢字
中学
部首:⽳
13画
“魔窟”で始まる語句
魔窟町
魔窟組合