鬼女きぢよ)” の例文
悪魔あくまいまにくほつする、もとむる……ほとけ鬼女きぢよ降伏がうぶくしてさへ、人肉じんにくのかはりにと、柘榴ざくろあたへたとふではいか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
八五郎はゾツとして枕をそばだてました。まぎれもありません、佛壇の中、位牌ゐはいの前に現はれたのは、青黒い地に紅隈べにくまを取つて、金色の眼を光らせた、鬼女きぢよの顏なのです。
鬼女きぢよ歎声たんせい
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)