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高野豆腐
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こうやどうふ
ふりがな文庫
“
高野豆腐
(
こうやどうふ
)” の例文
物食べる時かて、唇に触らんように箸で口の真ん中へ持って行かんならんよってに、
舞妓
(
まいこ
)
の時分から
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
で食べ方の
稽古
(
けいこ
)
するねん。
細雪:02 中巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「何がって、ばかばかしい、大事な約束を前にしながら、この寒空に、龍平を
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
みてえに忘れッ放しでいいんですか」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雑巾
(
ぞうきん
)
まで売っている都会の生活にあきれながら、となりの米屋で白米一升を袋に入れてもらい、
八百屋
(
やおや
)
により、乾物屋で
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
と切り干大根を買った。
風
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
殊
(
こと
)
に妻子などありてやや年取りたる人が金州の市街の不潔なると軍隊の糧食の
旨
(
うま
)
からぬとに因りて皆帰思
頻
(
しき
)
りなる時に際してわれは市街の不潔をも嫌はず食料の
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
凍菎蒻
(
こおりごんにゃく
)
のみなるを
従軍紀事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
発育盛りの年頃にしては前から食慾が
旺盛
(
おうせい
)
でないのであるが、その傾向が募って来て、毎食一二
膳
(
ぜん
)
しか食べず、お数も、
塩昆布
(
しおこんぶ
)
とか、
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
とか、老人の食べるような物を好み
細雪:01 上巻
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
六時半に夫は散歩から帰って来、七時に二人で食事をした。
若筍
(
わかたけ
)
の吸い物、蚕豆の塩うで、きぬさやと
高野豆腐
(
こうやどうふ
)
の
焚
(
た
)
き合せ、———昨日錦で買って来た材料を婆やが料理したのである。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
“高野豆腐”の解説
凍り豆腐(こおりどうふ)、別名 高野豆腐(こうやどうふ)とは、豆腐を凍結、低温熟成させた後に乾燥させた保存食品。乾燥状態では軽く締まったスポンジ状で、これを水で戻し、だし汁で煮込むなどして味を付ける。
(出典:Wikipedia)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
野
常用漢字
小2
部首:⾥
11画
豆
常用漢字
小3
部首:⾖
7画
腐
常用漢字
中学
部首:⾁
14画
“高野”で始まる語句
高野
高野山
高野槇
高野聖
高野槙
高野長英
高野村
高野領
高野路
高野衆