“こうやどうふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
高野豆腐100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに妻子などありてやや年取りたる人が金州の市街の不潔なると軍隊の糧食のうまからぬとに因りて皆帰思しきりなる時に際してわれは市街の不潔をも嫌はず食料の高野豆腐こうやどうふ凍菎蒻こおりごんにゃくのみなるを
従軍紀事 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
発育盛りの年頃にしては前から食慾が旺盛おうせいでないのであるが、その傾向が募って来て、毎食一二ぜんしか食べず、お数も、塩昆布しおこんぶとか、高野豆腐こうやどうふとか、老人の食べるような物を好み
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
六時半に夫は散歩から帰って来、七時に二人で食事をした。若筍わかたけの吸い物、蚕豆の塩うで、きぬさやと高野豆腐こうやどうふき合せ、———昨日錦で買って来た材料を婆やが料理したのである。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)