首途かどいで)” の例文
目をこすり、目をみはり、目をぬぐいいる客僧に立別れて、やがて静々しずしず——いぬの顔した腰元が、ばたばたとさきへ立ち、炎燃ゆ、とのちらめく袖口で音なく開けた——雨戸にちりばむ星の首途かどいで
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煩惱ぼんなう盡きし朝に遇ひて、今日を捨身しやしん首途かどいで
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)