養和やうわ)” の例文
養和やうわの秋、富士河の水禽みづとりも、まだ一年ひととせぬ夢なれば、一門の公卿こうけい殿上人てんじやうびとは言はずもあれ、上下の武士何時いつしか文弱ぶんじやくながれみて、嘗て丈夫ますらをの譽に見せし向ふ疵も、いつの間にか水鬢みづびんかげおほはれて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)