飜々はらはら)” の例文
新字:翻々
なお且つ飜々はらはらとふるいながら、飛退とびのくように、滝の下行く桟道の橋に退いた。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此に悚然ぞっとしたさまに、一度すぼめた袖を、はら/\と翼の如くたたいたのは、紫玉が、可厭いとわしき移香うつりがを払ふとともに、高貴なる鸚鵡を思ひ切つた、安からぬ胸の波動で、飜々はらはらとふるひながら
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)