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頓著
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とんじゃく
ふりがな文庫
“
頓著
(
とんじゃく
)” の例文
そこで私は殆んど時代なんかに
頓著
(
とんじゃく
)
なしに数十句の解釈を試みて、諸君の俳句に対する解釈力というようなものを養うという事にしようと思う。
俳句はかく解しかく味う
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
北斎
(
ほくさい
)
などの読み本の挿画には、田舎の
豊饒
(
ほうじょう
)
を写し出そうとすると、きまって
鳴子
(
なるこ
)
に
頓著
(
とんじゃく
)
せぬらしい雀の大群が描いてある。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
わたしは側へゆくことが出来ないで遠くの方で立っていると小さな友達はわたしが「
秩秩斯干
(
チーチースーハン
)
」が読めることなど
頓著
(
とんじゃく
)
なしに寄ってたかって
囃
(
はや
)
し立てる。
村芝居
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
その時長者の手代渡海して珍宝を失い、長者の妻告訴されその児も死亡した。凶事のみ
聚
(
あつ
)
まった日だったのに摩訶羅は
頓著
(
とんじゃく
)
せず、舎利弗通り、願わくば今後常に、然らん事をと呪願した。
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そんなことに
頓著
(
とんじゃく
)
なく十七字の詩即ち俳句だというならばそれまでである。ただ季のない句がどれほど価値があるか。実際に価値のある句が生れるか生れないか、それが問題なのである。
俳句への道
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
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いくら社会が平等になっても人々の好みと精力が平等にもならず、手品や落し咄なら知らぬ事、耕さずに熟する米や、光で飯を煮る珠、また食っても尽きぬ飯を、生活一切
頓著
(
とんじゃく
)
なければとて
十二支考:09 犬に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
頓
常用漢字
中学
部首:⾴
13画
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“頓”で始まる語句
頓
頓着
頓狂
頓死
頓馬
頓挫
頓首
頓智
頓興
頓服