“面責”の読み方と例文
読み方割合
めんせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これよりさき優善が隠居の沙汰さたこうむった時、これがために最も憂えたものは五百で、最もいきどおったものは比良野貞固さだかたである。貞固は優善を面責めんせきして、いかにしてこのはずかしめすすぐかと問うた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
父たる人が、面責めんせきしてさえ、当の本人が、犯罪を自白しているという以上は、もう、奉行所の吟味を疑う方が間違っている。事件は、これ以上、明白たることを必要とはしないのである。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)