静坐せいざ)” の例文
旧字:靜坐
それは友愛塾のために特に考案されたもので、その指導も指揮しきも次郎の役割だった。体操がすむと、朝倉先生の合い図で静坐せいざに入った。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
「半蔵、」と吉左衛門は床の上に静坐せいざしながら話しつづけた。「この先、江戸もどうなろう。」
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
努力奮闘を標榜ひょうぼうする者も静坐せいざ黙想もくそうをすることは潜勢力せんせいりょくを増加するのもっとも得たるさくだと思う。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
朝、静坐せいざしていると、陳老五が飯を運んで来た。野菜が一皿、蒸魚むしうおが一皿。この魚の眼玉は白くて硬く、口をぱくりと開けて、それがちょうど人を食いたいと思っている人達のようだ。
狂人日記 (新字新仮名) / 魯迅(著)
七日、静坐せいざ読書。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのあと、就寝前の行事として、最初の静坐せいざがはじまった。塾生たちは、各室ごとに、きちんとたてにならび、朝倉先生の指導にしたがってその姿勢をとった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
静坐せいざ黙想もくそう潜勢力せんせいりょくを増加す
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)