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青瓢箪
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あをべうたん
ふりがな文庫
“
青瓢箪
(
あをべうたん
)” の例文
腕組みして仔細らしく考へ込んでゐる
凋
(
しぼ
)
んだ
青瓢箪
(
あをべうたん
)
のやうな小僧や、さうした人達の中に加つて彼は控所のベンチに身を
憩
(
やす
)
ませた。
崖の下
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
髷
(
まげ
)
は短く
詰
(
つ
)
めて
結
(
ゆ
)
つてゐる。
月題
(
さかやき
)
は薄い。一度
喀血
(
かくけつ
)
したことがあつて、口の悪い男には
青瓢箪
(
あをべうたん
)
と云はれたと云ふが、
現
(
げ
)
にもと
頷
(
うなづ
)
かれる。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
十九の
青瓢箪
(
あをべうたん
)
が、穩當な惚れやうばかりはしてゐませんよ。それに、彦太郎は市十郎の本當の子ではなく、實は
甥
(
をひ
)
も甥、義理ある遠い甥なんださうで。
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの女は、やたらにピンシヤンするからですよ。
青瓢箪
(
あをべうたん
)
の役者野郎に夢中になつて、働き者の旦那の阿波屋を大事にしないから、あんなことになるんで」
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「三十がらみの
青瓢箪
(
あをべうたん
)
野郎で、大きな聲で物も言へない、物の
汚點
(
しみ
)
か、影のやうな野郎ですよ、——その和助が言ふんだ、お舟さんは昨夜一と足も外へ出ねえ——と」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
「眉毛が薄くて、有るか無きかのお團子つ鼻で、
二十歳
(
はたち
)
の白雲頭で、
青瓢箪
(
あをべうたん
)
で、赤眼で」
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
四十前後の平凡そのものと言つた男、少し
青瓢箪
(
あをべうたん
)
で、口が重くて、一向に話の
埒
(
らち
)
はあきませんが、さすがに大家を支配してゐるだけに、何處かに確りしたところはありさうです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「親分が、あの伜と掛け合つてゐるうち、あつしは二、三人達者な奴と逢つて來ましたよ。何しろあの
青瓢箪
(
あをべうたん
)
野郎と來た日にや、煮え切らなくて、
欝陶
(
うつたう
)
しくて、話をしてゐると、
痺
(
しびれ
)
がきれるでせう」
銭形平次捕物控:290 影法師
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
少し
青瓢箪
(
あをべうたん
)
ですが、お
店
(
たな
)
者風の良い男で、精々
二十歳
(
はたち
)
前後でせう。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「すると、あの
青瓢箪
(
あをべうたん
)
野郎が兄嫁を——」
銭形平次捕物控:304 嫁の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
瓢
漢検準1級
部首:⽠
17画
箪
漢検準1級
部首:⽵
15画
“青瓢”で始まる語句
青瓢