青々あをあを)” の例文
その別な平原にまさに這入らうとしたくちで突然と山が切れ、海が右にひろがつて、にこやかに、氣輕に、春のひかりのもとに眩ゆいばかり青々あをあをと、荷馬車の上の一行に現はれたのである。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
吾等われら上陸じやうりくしたへん自然しぜんまゝなる芝原しばゝら青々あをあをとして、其處此處そここゝに、れぬ紅白こうはくさま/″\のはな咲亂さきみだれて、みなみかぜがそよ/\とくたびに、りくからうみまでえならぬ香氣にほひおくるなど