“震蕩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しんたう50.0%
しんとう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう少し広い人生を震蕩しんたうするに足る何ものかである。僕の茂吉を好んだのも畢竟ひつきやうこの故ではなかつたのであらうか?
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
突進し、震蕩しんたうし、顛覆する天地てんちの苦鬪
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
つまり、人工的に迷路震蕩しんとう症を企んだという訳で、勿論その結果、全身の均衡が失われたことは云うまでもないのだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
葛城は新英州ニューイングランドの大学で神学を修めて居た。欧米大陸の波瀾万丈えかえる様な思潮に心魂を震蕩しんとうされた葛城は、非常の動揺と而して苦悶くもんを感じ、大服従のあと大自由に向ってあこがれた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)